その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

2024年のコミュニティイベントまとめ #エンジニアと人生コミュニティ

2024年にコミュニティで開催されたイベントをまとめました。

なおほぼすべてのイベント 1 が(運営者の私ではなく)メンバーによって自律的に開催されています。

定期開催イベント

交流会

月イチでやっているオンライン交流会。今年は1月〜11月 2 の11回開催しました。

だいたい月末の土曜日夜にやっています。

輪読会

katoさんがずっと開催してくれている輪読会。今年は以下の本を読みました:

  • ハッキングAPI Web APIを攻撃から守るためのテスト技法
  • Good Code, Bad Code
  • エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

またメンバーのhattoriさんが共著で書いたvisionOS本の輪読会も行われました:

  • Apple Vision Proアプリ開発ガイド〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集

ゆる読書会

オンラインで集まって、30分もくもくと本を読んで、その後短くシェアし合うという会。

読むだけで退出してシェアタイムに参加しなくてもいいし、耳だけ参加もOKというゆるい会。

基本的に毎週水曜開催。

こちらの記事に詳しく書かれています:

note.com

忘年会

12/20に都内某所にて総勢26名で開催。

かっくん撮影

昨年も一昨年も同じぐらいの規模で忘年会は開催されてまして、公式行事ではないものの 3 なんだかんだ毎年恒例となっています。

12/22には「忘年LT会」も開催されました。

www.youtube.com

カンファレンス等

try! Swift

3月に開催されたtry! Swiftにはコミュニティメンバーも多数参加(登壇者も)。

ランチや夜の飲みなども一緒に行きました。

iOSDC

2022年はコミュニティから12人、2023年は11人が登壇しました。 2024年は数えてませんが10人ぐらいはいたかと思います。

会場でもパーティーでもコミュニティメンバーでよく集まってました。

前夜祭後のコミュニティ飲み。iOSDC参加してない人も含め14人集まりました(かっくん撮影)

Ogaki Mini Maker Faire

11月に大垣で開催されたメイカーフェア。

コミュニティから6名(それぞれ別作品、別ブース)が参加。

夜は岐阜・三重・名古屋エリアのメンバーが集まって焼き肉にいきました。

地域イベント

岐阜・名古屋

岐阜県美濃加茂市で foo bar cafe というカフェを経営しているメンバーがおり、他にも岐阜・名古屋エリアに住んでいるメンバーが多数いるのでたまに集まって飲み会等が開催されています。

開発合宿も開催されました。

note.com

練馬会

練馬近辺に住むメンバーでちょくちょく集まっています。

神奈川県会

コミュニティ運営者の私が2月に神奈川県に引っ越したこともあり、たまに集まっています。

2024年はランチ会、お茶会、飲み等、合計5, 6回ぐらいイベントがあったと思います。

埼玉

埼玉県の某エリアに住んでいるメンバーの家でちょくちょくホームパーティーが開催されています。

2024年は5月、9月、12月に開催されたようです。

club_xxx

  • ボルダリング

    • club_bouldering チャンネルがあり、誘い合ってたまに行っている
    • 僕も引越し前に一度だけ参加したがみんな初心者にも優しく教えてくれてめっちゃ楽しかった
  • ボードゲーム

    • club_boardgame チャンネルがあり、たまに集まってボドゲを持ち寄って遊んでいる
  • フォトウォーク

    • club_photo があり、写真が趣味のメンバーが集まって、たまにフォトウォークが開催されている

note.com

  • ゴルフ
    • club_ゴルフ がつい最近爆誕し、みんなでゴルフに行こうという話になっている

その他

  • 某メンバーの送別会

    • カナダに行くコミュニティメンバーを送り出す会
    • 昼の部・夜の部の二部構成で開催された
  • 2月、国立競技場を貸し切りにして、コミュニティメンバーでハーフマラソンリレーが開催された

    • 親子参加も多数
    • 終了後はみんなでランチ
  • 4月、カナダに住むメンバー3人ぐらいで食事会

  • 5月、シャンパンタワー

  • 5月、一時帰国した海外メンバーを囲む会

    • ドイツ在住のメンバーの一時帰国に合わせて都内に住むメンバーの家でホームパーティーが開催された
  • 6月、Vision Proを触る会

  • 10月、河口湖観光

  • その他誘い合ってランチしたり飲みに行ったりは多数観測されている

    • 海外に行くときに現地に住んでいるメンバーに会うみたいなのもちょくちょくある

    • 各timesで個別にやりとりされてたり、event_xxx チャンネル立てて参加者募集されてたりする

    • feed_event というコミュニティのイベント情報が流れるチャンネルもある


以上、「エンジニアと人生コミュニティ」で2024年に開催されたイベントのまとめでした!

community.camp-fire.jp


  1. 月イチの交流会だけ公式イベントとして定期開催しています。
  2. 12月は忘年会があったのでスキップしました。
  3. 主催してくれるメンバーに感謝🙏

2024年の技術発信活動の振り返り - 登壇14回、記事123本

2023年6月にエンジニアに戻った 際に意識したのは、エンジニアとしてのリハビリと実績の積み直しでした。

エンジニアの実績としてはここ数年停滞気味であると自覚しているので、また初心に帰ってコツコツと勉強と技術発信のサイクルをしっかり回していきたいと思っております。

2024年もそこは意識してやってきたので、今年1年の発信活動をまとめておきたい 1 と思います。

(2024.12.25更新)

目次:

登壇:計14本

3月

www.docswell.com

→ LLMまわりについて全然キャッチアップできてないところから、この登壇準備を機に一気に理解が進み、日々進化する生成AI界隈の出来事も追いやすくなった

buildersbox.corp-sansan.com

→ 「リアルタイムグラフィックスの数学 - GLSLではじめるシェーダプログラミング」という書籍が面白かったので、iOSの実装に落とし込んで発信につなげた。Metal/MSLの復習にもなった。

buildersbox.corp-sansan.com

5月

→ リアルタイム画像理解のデモの評判がよく、GenAI-Samplerをつくることに繋がった

6月

7月

www.docswell.com

shu223.hatenablog.com

→ iOSDCと並んで今年準備に時間をかけた登壇

→ 後述するOgaiki Mini Maker Faireに出した「TOTOC + DockKit」に繋がる

8月

www.docswell.com

shu223.hatenablog.com

→ 登壇ドリブンで勉強したのだが、地図・位置情報の世界は面白い。また新しい世界が開けたように思う。

9月

→ 9月も引き続きGISまわりを掘っていた

11月

www.docswell.com

→ 個人開発アプリChopperの中身の解説。波形処理パートはもうちょっと丁寧に説明すればよかったか

→ WWDCの時期に調べていたApp Intents / Apple Intelligenceまわりについてやっと手を動かすことができた

技術記事:計123本

記事を列挙すると冗長になるので、数だけ。

zenn.dev

note.com

OSS

github.com

→ 「生成AI系の新しい何か」が出てくるたびに、試した実装をここに追加していくplayground的な場としてつくったのだが、興味の対象がGISだったりあちこちに分散してしまってあまり育てられなかった。

github.com

→ もともとGLSLの本を読んでいて、手を動かして血肉にしたいなと思ったのでMSLに移植。OSSとして公開までできたので満足。

github.com

Apple Vision Proデベロッパラボで実機確認しつつ実装していたものを、Vision Pro発売とともにOSSとして公開したもの。

その他発信関連

  • Mini Maker Faire Ogaki出展

  • 「労働集約からの脱却」本の無料化

総括

  • 登壇を中心に、AI/ML, GIS, シェーダー、音声処理等、多方面にわたって興味のある技術のキャッチアップができた
    • こういった場を用意してくださるイベント主催者やコミュニティの皆様に感謝
  • 一方で登壇準備で忙しく、手を動かす時間が減ってしまうという本末転倒な面もあった
    • 素振りばかりしていて試合にでていない状態

来年は手を動かすことを優先しつつ、発信はあくまで技術研鑽をドライブする手段としてうまくバランスをとってやっていきたい。


  1. 本ブログを自分でもたまに読み返すことがあるのですが、振り返り・実績まとめ系の記事を読むといろいろと思い出してエモい気持ちになれるので、(他者に向けた発信の意味だけでなく)将来の自分のためにも非常におすすめです。

iOSDC 2024に登壇しました/発表準備メモと会期後のキャッチアップ #iosdc

iOSDC Japan 2024 という国内最大級 1 のiOSカンファレンスで登壇させていただきました。

初回の2016年〜2024年までで通算8回目の登壇となります。

目次

トーク内容

資料と概要

今回は「GIS入門 - 地理情報をiOSで活用する」というタイトルで発表させていただきました。プロポーザルはこちらですが、もしタイトルを修正できるなら

「GIS入門 - 地図をしくみから理解し使いこなす」

とした方がより内容の実態に近いと思います。地図がどんなデータを用いて、どう描画しているのか、しくみから理解することで色んな応用ができるよ、という話です。

スライドはこちら:

www.docswell.com

MapKitやCore LocationはiOS黎明期からあり 2、「2024年にもなって、いまさら地図の話!?」と思われるかもしれません。しかし本トークはMapKitや特定SDKの解説ではなく、地図アプリケーションを構成するデータや技術について紐解き、それら本質的理解をもって地図/GIS領域であれこれできるようになろう、という趣旨のトークなので、いまさら?と思われた方もぜひ見ていただけると嬉しいです。

GIS楽しい

整理してみると要素はこれぐらいだったりします:

ツイートにも書いてますが、このあたりのことを理解しておくだけで、世界中の色んな団体が公開してる膨大な地図データや各種統計、衛星データ、3D都市モデル等々が自分の引き出しに加わって、一気に選択肢が広がってめちゃくちゃ楽しくなります。このトークが採択され、この領域について勉強する機会を得られて本当に良かったなと思います。

フィードバックください!

発表やスライドを見ていただけた方、以下からフィードバックをいただけると大変喜びます:

https://fortee.jp/iosdc-japan-2024/me/feedback/71a271a5-faea-4083-b0f9-1fa1487e42d6

当日の発表時間帯のツイート:

togetter.com

その他本発表への反応:

このトークのゴールが、地図を仕組みから理解し、iOSでさまざまな応用ができるようになるというもので、しっかりと仕組みが理解できる分かりやすい発表でした。

作れないものは、理解ができないという考えのもと、MapKitを使わずにiOSで地図を作りながら仕組み/GISの基礎を理解していくというものでした。

「地図を作ろう」という考えに至っただけでもすごいのに、実際に最終的にはポケモンGOのようなオリジナルの地図の描画まで成功して驚きでした。 ベクタータイルのデータとスタイルを適用するだけで簡単にオリジナルの地図ができるなんて、、

【iOSDC Japan 2024 レポート】「GIS入門 - 地理情報をiOSで活用する」を聞いてきた。 | DevelopersIO

ちょうど、Map Kitを使ったアプリを個人で作っているところで、地図の仕組みについて気になっていたところでした。地図はラスターデータ/ベクトルデータ、地図タイル/タイルインデックスといった要素のもとに成り立っていることが分かりました。驚いた点としては3Dマップは3Dモデルが用意されているのではなく、3D的に描画しているという点でした。

iOSDC JAPAN 2024に参加してきた!|Shun

地図の仕組みを一から理解し、iOSアプリでさまざまな応用ができるようになることを目的としたトークです。iOSアプリエンジニアの方であれば、MapKitのAPIを使用してiPhoneの画面に地図を表示したことは、一度はあるのではないでしょうか。 一方で、地図が表示される仕組みについて深く考える機会はほとんどないと思います。本トークでは、地図の仕組みから始まり、実際にコードを見ながら地図の仕組みの解説を進めていきます。最初はベーシックな地図を表示する方法、最後はマップ上に人間とモンスターを配置した、某ゲームのようなデモを披露してくださいました。

【イベントレポート】iOSDC Japan 2024 - Timee Product Team Blog

準備メモ

例年、「そろそろ準備しないとやばいのでは」「今年はさすがに間に合わないかも...」と焦るので、昨年あたりから簡単な進行メモを書くようになりました。

自分にはこれが大変有用だったので、お試しで今年の進行メモを公開してみます:

  • 8/3

    • 技術調査に着手
      • GIS関連の本を買ったり、Mapbox Maps SDK for iOSのサンプルをビルドしてみたり
  • 8/5〜8/9

    • Mapboxの公式サンプルのコードリーディング
    • GIS本を読み、内容を実践
    • ざっくり発表の流れ案を書いた

この時期に書いた記事:

note.com

  • 8/11〜8/14
    • 「MapKitや他のSDKなしで地図実装」サンプル実装
    • マップカスタマイズサンプル実装
    • 別のサンプル実装にもこの頃着手(流れから外れるので結局発表には盛り込まなかった)

この時期に書いた記事:

note.com

zenn.dev

  • 8/15, 8/17

    • スライド作成着手
    • 友人に流れだけ見てもらった
    • 8/16は進捗なし
  • 8/18〜8/19

    • Mapbox Studioを使ってカスタムスタイル作成 → iOSサンプル実装
    • ベクトルタイルについて調査(ローカルメモのみ、時間があれば記事にしたい)
  • 8/20

    • スライド作成に戻る
    • 友人・同僚に作成途中のスライドで流れを見てもらってFBもらった
  • 8/21(発表前日)

    • 東京へ移動
    • スライドの初稿ができた
    • 初めて通しでやってみた。途中資料の修正とかをやりながら話して37分ぐらい
  • 8/22(発表当日)

    • 通し練習と資料のブラッシュアップ
      • 最後の通し練習で26分弱(デモなし) 3

今年のトークテーマもそうですが、僕の場合は「登壇ドリブン学習」が登壇のモチベなので、基本的に

技術調査 → 実装(サンプル作成) → 資料作成

の流れで登壇準備が進行していきます。作成したサンプルが発表での解説の軸になる(こういうのをどう実現するか?を解説していく)ので、基本的に準備期間の80〜90%ぐらいは 技術調査 → 実装 のサイクルを回しています。

大量のトークをいかにキャッチアップするか

高い競争率の中で選ばれた珠玉のトーク群、あれもこれも見たい。しかし会期中は自分の発表の準備や開発者同士の交流も忙しく、トークを見に行けないことも多い。

そんなわけで会期終了後に追っかけ再生でキャッチアップするわけですが、総トーク時間1,765分(30時間弱)もあるトークを忙しい日々の中でいかにキャッチアップするか。

クロージングより

例年であれば見たいトークをピックアップし、見たい順にスキマ時間をみつけては見ていく、という感じでやっていた(やろうとしていた)のですが、まーこれが頓挫します。ほぼ毎年ピックアップしただけで結局見ずに終わります。

というわけで今年はこうしてみることにしました:

  • day 0のトラックA〜D → day 1のトラックA〜D → day2のトラックA〜D、という順番でニコ生のタイムシフトを見ていく
  • 基本的に倍速再生(1.75x)し、スキップや早送りはどんどんやっていいが、戻ったり、メモのために一時停止したりは絶対にしない

この方法のポイントは、日毎、トラック毎に順番に見ていくことで、「どのトークから見ていこうかな」という優先度の意思決定が不要になることです。とにかくサッと取り掛かることができます。また全体の中でいまどのぐらい見終わったかという進捗状況も明確になります。

あとは戻ったり止めたりしないこと、これを課すことで、メモ等で無限に時間がかかってしまい途中で頓挫する問題を回避できます。どうしても見返したいトークは控えておいてあとで見返せばよく、とにかくまずは「見ようと思ってあれこれピックアップしたのに結局ひとつも見なかった」という最悪の事態を避け、「いったん見る」ことを重視した方針となっています。

今年はこれのおかげで、例年より調子良くキャッチアップできています。半日ほどで半分ぐらい見終わったので、実質4倍速ぐらいで見れているかもしれません。

→ (2024.9.12追記)8/26に半日、9/10に半日の2回で全部見終えることができました。この方法自分的にはかなり良いです。

勉強になったトーク

(たくさんあるので後でまとめます)

おわりに

今年もiOSDC最高でした!自分の勉強としても有益だったし、懐かしい方やはじめましての方、おなじみの方々ともたくさん交流できてとにかく楽しかったです。

登壇直前の様子(ta_ka_tsu さん撮影)

前夜祭後のコミュニティ飲み。iOSDC参加してない人も含め14人集まりました(かっくん撮影)

オープニングパーティー後、神山.swiftの集まりにまぜてもらいました

ブースの中にこそ立っていなかったものの、何度も立ち寄らせてもらいました

主催者の長谷川さんをはじめ運営スタッフのみなさま、スピーカーのみなさま、参加者のみなさまどうもありがとうございました!来年に向けてまたプロポーザル案を温めておきます!


  1. 今年は参加者1500人超で過去最高だったそうです。
  2. しかも近年ではプライバシー系のアップデートがほとんど。
  3. 本番、自己紹介等いろいろカットし、質問タイムをつぶしつつも最後のデモまでやり切ることができました。おそらく25分ぐらい。

try! Swift Tokyo WWDC Recap 2024 に登壇しました #tryswift

2024年7月12日に開催された「try! Swift Tokyo WWDC Recap 2024」にて、「Core MLのアップデート」と題して登壇させていただきました。

発表資料はこちら:

www.docswell.com

記事として再構成したものがこちら(スライド版よりこちらのほうがオススメです):

zenn.dev

会場はなんとApple JapanのCaffè Macs。

https://x.com/toyochang/status/1811674746838483273

発表中の様子 1

https://x.com/toyochang/status/1811677924736848178

https://x.com/toyochang/status/1811680791614881973

参加人数70名以上とオフライン発表としてはカンファレンス並みの規模/try! Swiftプレゼンツ/そして会場はAppleということでかなり気合を入れて 2 発表準備を行いました。参考になる部分があれば幸いです。

当日のツイート:

togetter.com

またパネルディスカッションにも参加させていただきました。

https://x.com/toyochang/status/1811699862779629753

運営のみなさま、Apple Japanのみなさま、参加してくださったみなさま、貴重な機会をいただきありがとうございました!


  1. 会場内は撮影禁止で、特定のスタッフの方からの写真がXに投稿されるという形式でした。
  2. coremltoolsを用いたモデル圧縮というテーマは多くのiOSエンジニアにはなじみがないと思われるため、各圧縮手法について厚めに解説を行ったり、つかみとして(よりわかりやすい)新モデルの紹介とデモを最初に持ってきたりしました。

7年ぶりにWWDC会場参加してきました

ひさしぶりにWWDCの抽選に当選し、クパチーノまで行ってきました。

2019年まではチケットが当たらなくても現地に行ってたので、現地参加は5年ぶり7回目、

shu223.hatenablog.com

チケット当選しての会場参加は2017以来7年ぶり3回目です。

クパチーノ本社開催になってからは初。

思い出

出発

  • 郊外在住なので電車遅延の可能性を考慮して3時間半前に到着するよう出発(3時間半前に到着した)
  • 同じ便で行く日本人WWDC参加勢が多く、空港でビール飲んで既に楽しかった
  • 空港でも機内でもわりと作業が捗った 1

note.com こちらの記事に空港の様子が載ってました

6/8 到着初日

  • 週末だけ工事で?Caltrain止まってたので、Lyft乗り合いでクパチーノまで移動
  • 昼の到着だったのでチェックインまで2時間ほどロビーで作業
    • 「いらないかな...」と持っていくか迷った延長コードがさっそく役立った
  • 飲み会
    • もしこの予定がなかったらホテルで寝てしまって昼夜逆転しただろうから大変ありがたかった

6/9

  • この「記事みたいなマークダウンを自動生成」するツールがだいたい完成

  • Infinite Loopで受付 & パーティー
    • かつてのバッシュみたいな感じ
    • めちゃくちゃ楽しかった

並ぶと写真を撮ってもらえる(写ってるのは @myb さん)

  • パーティーラストまで居残り、その後とあるAirbnbハウスに移動して多国籍飲み

6/10

  • 初Apple Park

  • 基調講演
    • ゆっくり来たがちゃんと席取りできた
    • 見るのは結局動画なのだけどフェス感あって楽しかった

  • Xcode 16 beta / iOS 18 betaダウンロード大会

    • 会場に有線LANと電源ケーブル完備のダウンロード用のエリアがある
    • いち早くそこに Hacking with Swift の Paul さんが来ててさすがだなと思った
    • ダウンロードしつつランチも食べた
    • たまたまそのタイミングでiOSDCの採択通知も来た(そのとき横並びにいた日本人4人が全員採択)
  • Platform State of the Unionは最前列で見た(動画を)

  • iOS 18のサンプルを一通りビルドして実機で動かして試した

  • バスケさん、inuroさんといったベイエリア在住の方々と飲み会

6/11

6/12

  • 昨日お茶した友人に案内してもらって、日本からきたデベロッパー数人とMeta社のオフィスツアー
    • MPK21ってところはMITを彷彿とさせる遊び心あるオフィスで、めちゃくちゃ良かった
    • MPK10は10年以上前にも来たことがあったのだが、あらためてめちゃ良いと思った

  • 宿をクパチーノからサンフランシスコに移動

6/13 〜 16

  • 日中はひたすらWWDC24セッションのキャッチアップ(後述)、たまに散歩
  • Appleで働く方とカニを食べた
  • Fyusion時代の元同僚(今はApple)と飲み

WWDC24の勉強

キャッチアップと発信を同時進行。記事をたくさん書いた。

⭐ の記事は全文読めるのでぜひ。

あと帰国後ですがApp Intents関連のセッションをZennの方にまとめていってます。

WWDC24雑感 - 気になる新機能

  • 本命としてはApple Intelligenceだけど、現状実際の動作としては確認できないので、まだ様子見というところ
  • ただApp IntentsはAI関係なく魅力的な機能なので、これを機にキャッチアップして対応していきたい

  • Core ML周りも生成AI時代の到来に伴ったアップデートが行われ、ローカルLLMやCore ML Stable Diffusionを触っていて一番壁に感じていた部分を解決する新機能が入ったので、いろいろなモデルをCore ML化してiOSオンデバイスで動かして遊んでみようと思う

  • 他にもML周りは気になる機能がたくさん

    • 例: "ExecuTorch"(PyTorchモデルを直接動かせる機能?)
  • あとはDockKitと、Object Captureのエリアモードあたりで遊んでみたい

今後の登壇予定

キャッチアップした内容や調査したことについて発表すべく、いろいろ登壇予定です。

全部違うネタで話す予定です。

ネタはいくらでもあるので他にも発表させてくれる場があればぜひお声がけください。


  1. ただ実装はオフラインでCopilot使えない中やっても効率悪いなと思って他のことをやってた

マネージャーからエンジニアに戻ります

昨年4月、「研究開発部のマネージャー」という自分にとってまったく新しいキャリアにチャレンジする旨を本ブログにて報告させていただきました。

shu223.hatenablog.com

それから約1年越しでの続報となりますが、この5月末をもって、この新しいチャレンジからは降りさせていただきます。平たくいうと、マネージャーやめます。

普通はこういう記事ではそのキャリアの中で挙げた華々しい成果を並べ立てるものですが、正直なところ未だにマネージャーとしてめぼしい成果は挙げられていません。やっとスタートラインに立てたかな...というような状況です。

上長やメンバーにはマネジメント経験が一切ないところから多大にサポートいただき、その恩に報いるのはこれから、というところなので心苦しさもあり、そしてマネージャーとしての景色が見えてくるのもマネジメントのおもしろさがわかってくるのもまだまだこれからという中途半端感もあり、大いに悩みましたが、年始から上長に相談を始め、2月末に正式にやめることを決めました。

4月・5月と引き継ぎを行ってきて、6月からはエンジニアに戻ります。

またフリーランスエンジニアとしてお仕事をいただけるようイチから発信して・・・

・・・と当初は考えていたのですが、エンジニアとしてSansan社に残ることになりました 1。これからはまた手を動かすことに全振りしていきます。

youtu.be

(正式にエンジニアの仕事をスタートするのは6月からではあるが、現行業務の合間をぬってプロトを作ったりは既に開始している。このタッチ名刺交換のプロトはプロダクトに正式採用されることになった 2

マネージャーとして入ってきてわずか1年で辞めることになり、研究開発部のみなさんには徒に混乱を呼び非常に申し訳なかったです。外から来た初心者マネージャーを手取り足取りサポートいただき、ありがとうございました。そして、すみませんでした。これからはエンジニアとして少しでも恩返しができればと思います。

また、エンジニアの実績としてはここ数年停滞気味であると自覚しているので、また初心に帰ってコツコツと勉強と技術発信のサイクルをしっかり回していきたいと思っております。

以上、ご報告でした。


  1. 会社側からエンジニアとしてのおもしろいポジションを提案していただいたのと、僕の方でもせっかく1年間Sansan社の「中」に入れてもらって、いろんな人にサポートしてもらいながら組織や事業や保有技術についてキャッチアップしてきたので、何かまだ「中にいるからこそ貢献できること」があるならぜひ、という感じで残ることに決めました。
  2. プロト内で使用しているのはダミー名刺。また本動画は社内Slackに投稿したものですが、会社から許可を得て公開しています。